エチオピアの地方都市コンソでマラリアを疑う突然の高熱が発症。高度な医療機関がある首都アディスアベバまで最低2日かかる場所でマラリア対策をしていなかった自分はかなり焦った。結局マラリアでは無かったがアディスアベバでマラリア対策勉強および薬剤の購入をしたのでその内容をまとめてみた。マラリアとは
ハマダラ蚊により媒介される感染症。主に4種に分けられ熱帯熱、三日熱、四日熱、卵形マラリアがある。
いずれのマラリアも7日から1ヶ月の潜伏期間がある。始めは微熱や頭痛といった風邪に似た症状に始まりその後38度5分を超える(通常は40度を超える)高熱が出て戦慄、寒気、手のシビレ、激しい頭痛、関節痛、吐き気、下痢などの症状が出る。熱帯熱以外のマラリアの場合この症状が数� �間続き大量の発汗とともに解熱する。三日熱の場合は48時間毎、四日熱の場合は72時間毎にこの症状を繰り返す。卵型の場合はおよそ50時間ごと、熱帯熱の場合は規則性が無いケースが多いが36−48時間周期の場合がある。
特に注意が必要なのは熱帯熱マラリアで発症してから急速に重篤化し脳マラリアに移行すると意識混濁に陥り、黒水熱に移行し黒い尿が出るようになると死に至る。熱帯熱マラリアの場合発症後24時間以内に治療を開始できるかが一つの鍵となる。他のマラリアは死に至ることは少ないが3回目の発作が出るまで治療を怠ると重症化、慢性化することがある。
三日熱、卵形熱マラリアの場合は治療後も肝細胞内で休眠型となり長期間滞在し再燃することがある。
予防法
ハマダラ蚊は壁に� �まる際後ろ足を跳ね上げた状態で止まるのですぐ分かる。ただしアフリカ地域で見る蚊の多くはこのハマダラ蚊。汚染地域でも実際にマラリア原虫を持つ蚊は1%以下と言われている。
予防は蚊に刺されないこと。ハマダラ蚊は夕方から夜間にかけて吸血活動をするのでその間蚊に刺されないように注意する。
ハマダラ蚊は白い服を嫌い黒い服を好む傾向にあるので白い服を着る。肌を露出させないよう長袖長ズボン、靴下も履いて行動、就寝する。薄着だと服の上から刺すので薄い靴下や体に密着した薄い服は着ないなど工夫が必要。シャツはズボンの中に入れ、ズボンの裾は靴下の中に入れる。この格好で外に出歩くと地元民に笑われるがマラリアになるよりマシ。またこれは南京虫やノミなどが服に入るのを防止する効果� ��り。
しかしこれでも手や顔に容赦なく攻撃を仕掛けてくる。只でさえ暑い地域で長袖長ズボン、靴下を履いて寝るのもつらいのに手袋をして寝ることなど出来ないし増して覆面をして寝るわけにも行かない。一応防虫剤を体や服にかけて寝るがこれでも刺されるときは刺される。
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